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動作環境の制御

以下のパラメタはコードの動作全体に影響する.

Parameters

title
計算のタイトル.出力ファイル名に利用される.
odir
出力ディレクトリ名.プログラム実行時の場所からの相対ディレクトリ.このディレクトリが存在しない場合には,実行時に自動的に作成される.
ntdec_r
計算の経過を画面出力する際の間引き間隔.ntdec_r計算ステップ毎に,途中経過として,1ステップあたりにかかる計算時間と計算終了までの所要時間見込み,そして3成分地震波速度計算値の最大値を出力する.本パラメタは主に正常動作の確認と計算時間の評価のために用いるもので,計算結果には影響しない,ただし,あまりにも表示頻度が高い(ntdec_rが小さい)と,計算実行時間の増大を招く可能性がある.
stopwatch_mode
各サブルーチンでの計算時間を独自に計測し,その結果を(odir)/(title).timというファイルに出力する.主としてベンチマーク・チューニング用途に用いる.GMTがインストールされていれば,この結果はtools/timvis.gmt?によって可視化することができる.
benchmark_mode
.true.の場合,入力パラメータに関わらず固定の構造・グリッド間隔で動作させる.正常動作と計算速度確認のためのオプションである.
strict_mode (New in v5.1)
.true.の場合,あらゆる必要なパラメタが明示的に指定されていなければならない..false.(あるいは指定なし)の場合には,いくつかのパラメタについては無指定の場合にデフォルト値が設定される.その場合には画面に採用したデフォルト値が表示される.
ipad, jpad, kpad
x, y, z各方向の配列確保の水増しサイズ.計算機によっては,実際の計算領域よりも配列のメモリ確保領域を微妙に増やすことで,計算速度が改善することがある.ただしこれらはあくまでもメモリ確保上の水増しであり,計算結果には影響しない.

ベンチマークモードについて

バージョン 5.0.2 までは,example/input.inf のサンプルファイルでは benchmark_mode = .true. とされていた.このファイルを修正して計算しようとしても,benchmark_modeのため速度構造や震源の変更の一切を受け入れない状態になっている.バージョン 5.1からは,デフォルトでこのパラメタは.false.となった.